Microsoft Officeにはサポート期限があります。サポート期限が終了すると、脆弱性の修正といったセキュリティのための更新プログラムの提供が受けられなくなります。
2023年には、「Office 2013」は2023年4月11日に、「Office 2019 for Mac」は2023年10月10日にサポート期間が終了しています。
直近では、Winodws用の「Office 2016」、「Office 2019」が共に2025年10月14日にサポート期間が終了します。(Mac用の「Office 2016 for Mac」は2020年にサポートが終了しています)
サポート期間を過ぎたバージョンのOfficeを使用し続けることは大変危険です。Microsoft Officeのバージョン毎にサポート期限を一覧にしてみましたので、自身が使用しているOfficeのサポート期間を一度確認しておきましょう。
Microsoft Officeのサポート期間とは
Microsoft Officeのサポート期間とは、マイクロソフトが、仕様変更や新機能、セキュリティやバグ修正のための更新プログラムを提供する期間のことです。Officeのバージョン毎に決められています。
サポート期間が終了すると、セキュリティ上の脆弱性などが見つかったとしても、修正プログラムが提供されなくなります。つまり、ウィルスに感染したり、個人情報が流出する危険性が高くなります。
「昔に買ったOfficeで機能的に十分なんだけど」とか、「パソコンを買ったときにプリインストールされていたOfficeで十分なんだけど」と思っていても、サポート期間の過ぎたバージョンのOfficeを使用し続けることは大変危険です。
そういった意味では、サポート期間の終了は、使用しているMicrosoft Officeを買い替える時期として一番適した目安ともいえます。
サポート期間には「メインストリームサポート」と「延長サポート」の2種類がある
マイクロソフトでは、サポート期間のことを、「ライフサイクル」と呼んでいます。
また、永続版のOfficeには「固定ライフサイクル ポリシー」と呼ばれるサポート期間に関するポリシーが適用されており、以下の2種類のサポート期間があります。
- メインストリームサポート
- 延長サポート
メインストリームサポート期間内には、機能関連の修正プログラム(新機能、仕様変更への対応、バグ修正など)と、セキュリティ関連の修正プログラム(脆弱性修正)の両方が提供されす。
延長サポート期間内では、セキュリティ関連の修正プログラムだけは提供され続けます。
MAC専用版などでは、延長サポートが提供されない場合もあります。
いずれにしても、どちらか遅い方の期間が終了すると、セキュリティ関連の修正プログラムが提供されなくなります。この期限が過ぎたバージョンのOfficeを使用している場合は、早急に新しいバージョンのOfficeを購入することが望ましいです。
Microsoft Office製品 サポート期限一覧
「メインストリームサポート」、「延長サポート」の期限を、Microsoft Officeのバージョン、発売日と共に一覧にしてみました。
マイクロソフトOffice | 発売日 | メインストリームサポート期限 | 延長サポート期限 |
---|---|---|---|
Office 2000 | 1999年6月10日 | 2004年6月30日 | 2009年7月14日 |
Office XP | 2001年5月31日 | 2006年7月11日 | 2011年7月12日 |
Office 2003 | 2003年11月17日 | 2009年4月14日 | 2014年4月8日 |
Office 2004 for Mac | 2004年7月13日 | 2012年1月10日 | なし |
Office 2007 | 2007年1月27日 | 2012年10月9日 | 2017年10月10日 |
Office 2008 for Mac | 2008年1月15日 | 2013年4月9日 | なし |
Office 2010 | 2010年7月15日 | 2015年10月13日 | 2020年10月13日 |
Office for Mac 2011 | 2010年12月9日 | 2017年7月10日 | なし |
Office 2013 | 2013年1月9日 | 2018年4月10日 | 2023年4月11日 |
Office 2016 | 2015年9月22日 | 2020年10月13日 | 2025年10月14日 |
Office 2016 for Mac | 2015年9月22日 | 2020年10月13日 | なし |
Office 2019 | 2018年9月24日 | 2023年10月10日 | 2025年10月14日 |
Office 2019 for Mac | 2018年9月24日 | 2023年10月10日 | なし |
Office 2021 | 2021年10月5日 | 2026年10月13日 | なし |
Office 2024 | 2024年10月1日 | 2029年10月9日 | なし |
https://docs.microsoft.com/ja-jp/lifecycle/products/?target=lifecycle
2023年にサポートが終了したOffice
Windows版
Office 2013のサポートは、2023年4月11日に終了しました。
単体で発売されていたWord 2013、Excel 2013、PowerPoint 2013、Access2013もあわせて2023年4月11日にサポートが終了しています。
少し脱線しますが、Office 2013はWindows 11でサポートされていませんので、そういう意味でも2023年が引退の年となりそうです。
MAC版
Office 2019 for MACのサポートは、2023年10月10日に終了しました。
単体発売されていたWord 2019 for MAC、Excel 2019 for MAC、PowerPoint 2019 for MACもやはり、同じ2023年10月10日にサポートが終了しています。
2025年にサポートが終了するOffice
Winodws用の「Office 2016」、「Office 2019」が共に2025年10月14日にサポートが終了します。
ちょっとややこしいのですが、Mac用に発売されていた「Office 2016 for Mac」は2020年10月13日に、「Office 2019 for Mac」は2023年10月10日にと、Windows版より一足先にサポート期間が終了しています。
Office 2024, 2021のサポート期間は、5年間のみ
Office 2021のサポート期間は、2026年10月13日に終了します。また、Office 2024のサポート期間は、2029年10月9日に終了します。Windowsユーザー、MACユーザーにかかわらず、発売後、5年間のみです。延長サポートの提供はなくなりました。
発売後すぐに購入するユーザーは一部かと思いますので、実質的に5年間よりも少ない期間しかサポートされない、という認識も必要です。マイクロソフトとしては、サブスクリプション版であるMicrosoft 365を使って欲しいのが本音。サブスクリプション版へ誘導したい意向が垣間見えます。
サポート期間が終了したバージョンは更新を!
サポート期間が既に終了したバージョンに関しては、残念ながら、セキュリティ上の脆弱性が見つかっても、修正プログラムは提供されません。出来る限り早く「Microsoft 365」か「Office 2021」への乗り換え(バージョンアップ)をオススメします。(「Microsoft 365」はサブスクリプション版、「Office 2021」は永続ライセンス版です)。
かく言う筆者も、Office 2010から、サブスクリプション版である「Microsoft 365 Personal」に乗り換えました。
使用しているパソコンが古い場合は、手っ取り早く、最新Microsoft Office付きのパソコンに買い替えてしまうのも一案です。
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まとめ
Microsoft Officeのサポート期間を一覧にしました。
サポート期間が過ぎたバージョンのOfficeを使用し続けることは大変危険です。サポート期間を終了したOfficeのバージョンを使用している場合は、早急に永続ライセンスの最新版、もしくはサブスクリプション版の「Microsoft 365」にバージョンアップしましょう!