Windows 10にも実はサポート期間があります。大型アップデート(機能アップデート)ごとに決められていますので、それぞれのサポート期間についてまとめてみました。
ちなみに、Windows 10 HomeとProエディションのサポートは、2025年10月14日をもって最終的に終了します。
Windows 10にもサポート期間があります
マイクロソフトでは「ライフサイクル」という呼び方をしています。Windows 10には、年2回大型アップデート(機能アップデート)が実施され、機能アップデートごとにサポート期間が設定されています。
機能アップデートは、4桁の英数字でバージョン表記されていますので、そのバージョンを調べることで、自分の使用しているWindows 10のサポート期間を知ることができます。
マイクロソフトのサポートが切れるとWindows Updateが配信されなくなります。つまり、セキュリティ上の脆弱性が見つかったとしても、修正プログラムが配信されなくなります。そのまま使用し続けることはたいへん危険です。
下記に表でまとめてみましたので、一度、自分の使用しているWindows 10のバージョンと、そのサポート期間について確認してみることをおすすめします。
ちなみに、自分が使用しているWindows 10のバージョンが分からない方は、下記の記事を参考に確認ください。
Windows 10 サポート期間一覧
Windows10には、Home、Pro、Enterprise、Education、Pro Education、Pro for Workstations、IoT Core といった様々なエディションがあります。
すべてのエディションに対して書き出すと、ごちゃごちゃして分かりにくいですので、ここでは一般的に一番よく使用されているHome, Proエディションを対象として、バージョン、大型アップデート(機能更新プログラム)の名称とともに一覧にしてみました。 (2023年4月28日時点の情報)
バージョン | 機能アップデートの名称 | 提供開始 | サポート期限 |
---|---|---|---|
1507 | ー | 2015年7月29日 | 2017年5月9日 |
1511 | November Update | 2015年11月10日 | 2017年10月10日 |
1607 | Anniversary Update | 2016年8月2日 | 2018年4月10日 |
1703 | Creators Update | 2017年4月5日 | 2018年10月9日 |
1709 | Fall Creators Update | 2017年10月17日 | 2019年4月9日 |
1803 | April 2018 Update | 2018年4月30日 | 2019年11月12日 |
1809 | October 2018 Update | 2018年11月13日 | 2020年11月10日 |
1903 | May 2019 Update | 2019年5月21日 | 2020年12月8日 |
1909 | November 2019 Update | 2019年11月12日 | 2021年5月11日 |
2004 | May 2020 Update | 2020年5月27日 | 2021年12月14日 |
20H2 | October 2020 Update | 2020年10月20日 | 2022年5月10日 |
21H1 | May 2021 Update | 2021年5月18日 | 2022年12月13日 |
21H2 | November 2021 Update | 2021年11月16日 | 2023年6月13日 |
22H2 | 2022 Update | 2022年10月18日 | 2025年10月14日 |
Windows 10 自体のサポートは、22H2を最後として、2025年10月14日をもって最終的に終了します。
サポート期限は必ず第2火曜日
サポート期限は必ず第2火曜日になっています。
これは、Windows Updateが毎月第2火曜日に配信されるためです。つまり、この日になったら、サポート期限が来たバージョンには最新の更新プログラムを配信しませんよ、ということを意味します。
バージョン1809はの期限は半年延長
バージョン1809(October 2018 Update)は、新型コロナウイルスの影響により、当初の2020年5月12日から2020年11月10日へ延長されています。
在宅勤務が増え、企業などの対応が遅れることに配慮したと思われます。
バージョン2003ではなく2004
バージョン2004(May 2020 Update)は、通例であれば2003になるところですが、2004と1ずれています。
過去に「Windows Server 2003」という製品があり、混同を避けるために2004に決まったようです。
バージョン2009ではなく20H2
バージョン20H2(October 2020 Update)は、通例であれば2009になるところですが、20H2という表記に変更になりました。
表記の変更理由はやはり、過去の製品との混同を避けるためです。
ちなみに、H2は、The second half of 2020から来ています。20H2は、2020年の下期バージョンという意味です。今後、上期にリリースされる大型アップデートは、21H1などとH1が付与されます。
バージョン20H2 の次は21H1
2021年上期の大型バージョンアップは、バージョン21H1として、2020年同様5月のロールアウトとなりました。「The first half (H1) of 2021」にリリースされたバージョン、21H1です。(2021年下期リリースの大型バージョンアップは21H2になります。)
バージョン21H1のサポート期限は、2022年12月13日です。
ちなみに、インターネットブラウザ「Microsoft Edge レガシー」のサポートが2021年3月9日をもって終了しているため、Windows 10 バージョン21H1には、Chromium版のEdgeのみ搭載されています。
バージョン21H2以降の機能更新プログラムは年1回に
Windows 10 バージョン21H2 以降は、大型アップデート(機能更新プログラム)の提供が、「1年に2回」から「1年に1回」に変更されました。その年の後半にリリースされます。
先にリリースされたWindows 11の機能更新プログラムは「1年に1回」に変更されていましたので、Windows 10がWindows 11に合わせた形になりました。
年1回に変更されてから初のアップデート、バージョン22H2
バージョン22H2は、機能更新プログラムの提供が1年に1回に変更されてから初めての提供となります。
Window 11にアップデートできない機種や、Windows 10を使い続けているユーザー向けのリリースとなります。今使っているバージョンのサポート期間が終了する前に、アップデートしておきましょう。
そして、Windows10 最後のバージョン 22H2
2023年4月27日、バージョン22H2がWindows 10の最後のバージョンになること、Windows 10自体のサポート期間が従来から公表されている通り2025年10月14日までになること、がMicrosoftから発表されました。
2025年10月14日まで毎月のセキュリティアップデートは継続されます。
Windows 10における大型アップデート(機能更新プログラム)は以後ないため、早めのWindows 11への移行も選択肢となりえそうです。
Windows 10 のサポート期限は、2025年10月14日
Windows 10 「Home」, 「Pro」, 「Pro Education」,「Pro for Workstations」のサポートは、2025年10月14日で終了します。
マイクロソフトは、2021年6月24日に、Windows 10 の後継となるWindows 11 を発表しました。ハードウェアの条件を満たせばWindows 10 からは無償でアップグレードできます。
条件を満たさない場合は、サポートが切れる前に、Windows 11 への移行(パソコンの更新)を考えておきましょう
提供開始後、1年半以内には機能アップデート実施しよう!
機能アップデート(大型アップデート)の提供開始日とサポート期限を比較すると、リリースされてからおよそ1年半後にサポートが切れることが分かります。(最後のバージョン 22H2は除く)
機能アップデート(大型アップデート)をすぐに適用しない人も多いと思います。とはいえ、サポート期限が過ぎたバージョンを使い続けるのも危険です。今回の一覧が、大型アップデートをいつ行うか判断する材料になれば幸いです。
また、Windows 10自体のサポート期間が2025年10月14日で終了します。サポートが切れる前に、Windows 11への移行をオススメします。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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