通勤時の荷物を軽くしたい、最近、肩こりがひどいので肩への負担を減らしたい、そんな気持ちで重さの軽いリュックサックを探していました。
軽いリュックサックは世の中に沢山あるのですが、布袋といった感じのものや、あまりに見た目が安っぽかったりと、デザインがいまひとつと感じていました。
そんな中、とにかく軽いリュックサックを探して探して、軽いけれども安っぽくなく、オンにもオフにも(ビジネスにもプライベートにも)違和感なく使えるリュックサックとして、吉田カバンのリュックサック、PORTER TANKER DAYPACK (ポーター タンカー デイパック)に辿り着きました。
とにかく軽く、スーツにも、私服にも似合うお洒落、かつ高級感漂うデザインです。用途としては、普段使いにも、旅行にも活躍してくれています。購入して10ヶ月が経ちましたので、レビューしていきたいと思います。
ここでは、PORTER TANKER DAYPACK (ポーター タンカー デイパック)をレビューします。最初に、同系デザインの3種類のスペックを比較し、その後に、筆者の購入した19リッタータイプの各部を、写真を中心に紹介していきます。
目次
スペックを比較 ~同系デザインはサイズ違いの3兄弟~
TANKER DAYPACK (タンカー デイパック)シリーズには、同じ外形デザインで、容量が7、10、19リッターの3種類があります。
下記に、スペックを比較します。
- 容量: 7L
- サイズ(W×H×D): 270×390×100mm
- 重さ: 330g
- 品番: 622-68621
- 容量: 10L
- サイズ(W×H×D): 280×400×130mm
- 重さ: 440g
- 品番: 622-69387
- 容量: 19L
- サイズ(W×H×D): 300×430×130mm
- 重さ: 645g
- 品番: 622-66674
- 備考: 筆者が購入したのはこれ!
サイズ感
7リッター、10リッターは、リュックサックとしては小ぶりな部類です。
7リッタータイプは、少し大きめな斜めがけショルダーバックのイメージ。
10リッタータイプは、小型のリュックサックで、週末プライベート用には十分な容量です。女性には、10リッタータイプがあいそうです。男性でも、カジュアルなファッションには、19リッターよりも10リッターのタイプの方があいそうです。
19リッタータイプはよくあるリュックサックのサイズ感に近く、A4サイズのファイルも収納可能です。 容量としても、ビジネス用、プライベート用、共に十分耐えられます。
筆者が購入したのは19リッターのタイプ。メインポケットにA4サイズのファイルを、背面ポケットには、13.3インチ液晶のノートパソコンを入れたかったからです。
”軽さ”と”デザイン性”を両立
軽いリュックサックは他にもありますが、見るからに安っぽく見えてしまうものが多いのがネックです。
しかし、PORTER(吉田カバン)は違います。

デザインがシンプルで、表面素材であるナイロンツイルが、洗練された高級感を醸し出しています。
実際に背負ってみると、とにかく軽いです。求めていたのはこれだ!と感じた瞬間でした。まさに空気を背負っているイメージです
普段から肩こりに悩んでいた筆者にとって、求めていたのはこの軽さでした。
各部紹介 ~19リッタータイプ~
以降では、筆者が購入した19リッタータイプ(品番: 622-66674)の各部を紹介していきます。
デザインや機能性だけではなく、各所にこだわりや、遊び心がちりばめられています。その辺りも、できる限り紹介していきます。
外観
デザインはシンプルで、かっこいいです! 生地の質感も相まって、高級感もあります。

冒頭のアイキャッチ に使われている写真は、購入直後のものです。きちんと、きれいに平らになって、ビニール袋に入っていました。
メイン気室
内部はPORTERお馴染みのレスキューオレンジ色です。マチも十分あり、荷物が多くなった時にも安心です。

メインポケット内の背面ポケットには、Made in Japanの表示。品質に対する安心感がありますし、日本の職人さんを応援したい気持ちになります。

メイン気室内の背面ポケットには、13.3インチ液晶画面のモバイルパソコンがぴったり入るサイズです。マジックテープの位置までパソコンが来ますので、マジックテープは固定できません。この点は、特に不都合はないかなと思います。 (使用したノートPCのサイズ:307.2(W)×216(D)×16.7(H)mm)

液晶画面が10.1インチのノートPC、Surface Goだと、深さに余裕があり、マジックテープを貼り付け可能です。(使用したSurface Goのサイズ: 245(W)×175(D)×8.3(H)mm)

前面ポケット (サブ気室)
内部はやはりレスキューオレンジ色。マチがしっかりあり、クリアポケットで仕切られています。筆者は普段ここにスマホや小物を入れています。

前面ポケットの前のポケット(マジックテープ式)
内部はやはりレスキューオレンジ色。十分な長さが確保されたマジックテープ。長さをけちらず、作りの良さを感じさせます。

筆者は普段ここに、ティッシュや予備のマスクなどを入れています
肩ひも
ショルダーナスカンは片側2個ずつあります。

厚みが約1cmあり、クッション性抜群です。肩ひも裏面はメッシュで、汗むれ対策もされています。

軽くて安価なリュックは、肩ひもが薄っぺらいものが多いです。これでは、重たいものを背負ったときに、荷重が1点にかかり重さを感じることが多いのがネックです。
一方、クッションが分厚いと、荷重が体に均等にかかり、重さを感じ難くなるようです。この点も、背負った時に軽くなる一因だと感じています。
(7リッター、10リッターのタイプは、肩紐のクッション性が最小限に抑えられています。荷物の総重量がそれほど重くならないとの判断だと思います。)
肩ひもの付け根部分の縫い込みも丁寧です。安価なリュックはここからちぎれてきますが、その心配は不要そうです。

持ち手
ミニマムが好印象。クッションは内蔵されていません。逆に軽量化に貢献しています。

裏地から持ち手をしっかり縫い付けてあり破れにくくしている点も、作りの丁寧さを感じさせます。(黒色のあて生地のところに、外側の持ち手が縫い付けてあります。)

サイドポケット(左側と左側)
小型のサイドポケットで、わずかに見えているレスキューオレンジ色のラインがおしゃれです。下の写真は、向かって左側のサイドポケット。

次の写真は、向かって右側のサイドポケット。スナップボタンの取り外しは硬くなく、マジックテープもついています。

左右どちらのサイドポケットにも、ドリンクのペットボトルは入りません。
サイズ的には、このサイドポケットに何を入れるのか若干疑問だったりします。購入時に店員さんに尋ねたところ「よく聞かれるんでけど、謎なんですよねぇ~」とのこと。
筆者の印象では、通勤の定期や、予備のレジ袋を入れておくのにいい感じです。アップル社の紛失防止タグ「AirTag」を忍ばせておくのもいいかもしれません。
経年変化を楽しむアルミファスナー、スナップボタン、Dカン
アルミファスナー、スナップボタン、Dカンは、使用頻度や経年に応じて、あえて塗装が剥がれる仕様になっています。PORTER(吉田カバン)のこだわりです。経年変化を楽しみ、見た目に味が出るよう、意図的な設計です。


樹脂ではなくアルミ製のファスナーを採用している点もPORTER(吉田カバン)のこだわりです。引き手はプレス製法で作られ、PORTERの刻印がされています。
購入当初は、アルミファスナーを開け閉めする時に、たまに引っかかるような感じがあって、固くて使いにくなと思っていたのですが、コツを掴んできたのか、気にならなくなってきたのか、今では慣れました。
使っているうちに、ファスナー同士の噛み込みが馴染んできたのかもしれません。
防水性
吉田カバンとしては防水を謳っていません。筆者が使っていて、雨に濡れて中まで水が入り込んできた経験は今のところありません。(もちろん、過度な期待は禁物です)
参考までに、雨に濡れた時の写真を掲載してみます。


一応、表面生地に関しては撥水性があるようです。心配な方は防水スプレーをお勧めします。
使用期間が更に長くなってきたら、撥水性がキープされているのか等の追加レポートをしたいと考えています。
Q & A
皆さんが疑問に思うだろうことを、Q & A 形式でまとめてみました。
確かにそう感じるのも分かります。理由としては下記でしょうか。
- PORTER(吉田カバン)ブランド
- メイド イン ジャパン
修理が可能で、末長く使える点も考慮したいところです。
筆者の調べた限り、基本的に定価販売だと思います。海外ブランドの様に、並行輸入品が安く販売されていることもなさそうです。
ただ、お店によってはポイントが付きますので、その分お得に購入可能です。
「ツイル」とは綾織り(あやおり)のことで、平織(ひらおり)が縦と横の糸を交互に規則正しく編まれているのに対し、綾織り(あやおり)は、1回、または2回飛ばしで編まれています。
軽くてしなやか、耐久性があり、傷が目立ちにくい、といった特徴があります。
表地の「ナイロンツイル」は、ナイロン製の糸を用いて綾織りした生地のことになります。
タンカーシリーズのモチーフである、アメリカ空軍のフライトジャケット「MA-1」使われているのも、ナイロンツイル生地になります。
次に「タフタ」です。「タフタ」とは、元来、シルク製の糸を平織りした織物の一種でしたが、現在は化合繊を用いることが主流です。
裏地の「ナイロンタフタ」は、ナイロン製の糸を用いたタフタ生地のことになります。
極細繊維を高密度で織り上げることにより、軽くてつややか、耐久性がある、といった特徴があります。
アウトドアなデザインが好みでしたら、おススメしません。タンカーのシンプルデザインは方向性が逆のためです。
実は筆者も、若い頃は微妙なデザインだな、と思っていました(^^;)。年を重ねていく中で、遅まきながら、無地のシンプルデザインが、オンでもオフでも、多様なファッションにあうことに気がつきました。
シンプルさは、軽量化のためと割り切りも必要です。
もちろん、最後は、自分が気にいるか?、使っていて自身の気分がハイになるか? だと思います
結局のところ、暑い季節には、背面パッドのあるリュックサックでも汗をかき蒸れますので、筆者はあまり気になっていません。
少しでも通気性を確保したい方は、外付けの、背中パッドを併用するのも一案です。
背面に通気性の工夫はされていませんので、登山やサイクリングなど、長時間の運動をする用途では、アウトドアタイプのリュックの方が良いと思います。
同感です。軽量化のために仕方ない点もありますが、もう少しあってもいいかな?とも思います。
小物入れや巾着を併用すると、小物がうまくまとまります
ないです。カバンを乱暴に扱ってしまう人には、インナークッションがお勧めです。
入りません。
確かにそう、入れたい気持ちは同感です。デザインを重視したんだと思います。サイドポケットのデザインを、ペットボトルや折り畳み傘を入れられるサイズにすると、全体のシルエットが崩れます。
折りたたみ傘入れ、ペットボトル入れを併用するのも一案です。
まとめ
最初に、同系デザインの3種類のスペックを比較しました。次いで、筆者の購入した19リッタータイプを写真を中心としてレビューしてきました。
各サイズ毎に、特徴をまとめます。
- サイズ感: かなり小型のリュックサック
- 用途: プライベートメイン
- こんな人にオススメ: 斜めがけショルダーバックよりは大きなカバンが欲しい方
- サイズ感: 小型のリュックサック
- 用途: プライベートメイン
- こんな人にオススメ: ファッション性重視の方
- サイズ感: よくあるリュックサックのサイズ感に近い
- 用途: オン・オフ(ビジネス・プライベート)両用
- こんな人にオススメ: A4サイズを収納したい方、13.3インチ画面サイズのノートPCを持ち運びたい方
3サイズに共通することは、とにかく軽いことです。
筆者のオススメは、19リッタータイプです。A4サイズの書類、ファイル、カタログなど、A4サイズの物を入れたくなることは、様々なシーンで遭遇します。大は小を兼ねる、ではないですが、一番無難なサイズです。
お洒落にきめたい方、女性には、10リッタータイプがオススメです。
皆さんの、リュックサック選定の一助になれば幸いです。最後まで読んでいただき、ありがとうございました。